完璧を求めたってムリムリ

こうすべきと分かっていても、
なかなか出来ないのが人間です
別に出来なくたっていいんですよね
 
出来ないことは いけないこと
そんな風に思わせる刃
笑顔の下に隠していませんか?
 
 
 
温和であることや、
敵意のない人であること
これはある意味恐ろしいものです
 
強引な要求をはねのけるの、
簡単ですよね
そんなの聴き届ける義務はないんですから
でもそれが、
柔らかい言葉で紡がれる理想なら?
 
 
 
わたしはどうやら、
理想とかそんなこと、
好きみたいです
 
現実は理想の通りにはいかないけど、
より高みを目指して、
飛び立てる自分が好きだからです
これはわたしの長所に結びついていると思います
 
でもこれは同時に、
人に完璧を求める短所にもなっています
もちろんそれがどれほど無意味か、
頭では分かっています
でもこころは分かっていなかった、
そんな風に感じています
 
 
理想や素晴らしさを口にすること、
いわゆる「いい人」でいることは、
一種の生存戦略でしょう
 
社会的に無害を装って、
周囲を味方につける
従わない者を、
じわじわと追い込んでゆく
真綿で首を絞めるような、
陰険な刃
 
 
もちろん意図してそんなこと、
しないけど
 
自分の行動を振り返って、
ちょっと考えました
わたしは一介の人に過ぎないから、
白くはありません
それは自分が一番よく知っています
 
この世界の素晴らしさを伝えたい
そう思ったとき
もし何かの価値観を裁く気持ちが入ったら、
誰かを追いつめてしまうかもしれない
これは恐ろしいことです
 
 
人は完璧じゃないから愛おしい
自分も
他人も
完璧を求めたってムリなんだから
 
もっとゆるく、
まあるく行きたいな
 
そう思いました

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