待っている誰かへの、あなたの伝え方は何?

人にはそれぞれ、
自分に合った伝え方があります
文字を選ぶ人もいれば、
話し言葉の人もいる
絵画や音楽や舞踏の人だっている

大切なのは、
いろんな伝え方があるということ
受け取る側も受け取りやすい方法があるから
伝えられたことを、
それぞれの『言葉』で伝えていく
それが大切なんだって、
そう思います

 

 

わたし本を読むのがけっこう好きです
物語は児童文学や絵本、
SFやファンタジーや推理もの
時代ものはほとんど読まないけど、
中国の武侠ものは好き

社会人になって放送大学で勉強を始めて
思想や社会系の本に触れる機会が増えました
最近はビジネス関連の実用書も読むように
興味がなかったような本も、
読んでみると思いが深まりますね

 

 

最近きっかけがあって、
また本をよく読むようになりました
内容を伝えたいと思ったら、
語られる意味への思いも深まって
本に触れるのがより楽しくなりました

いちばん好きな一冊を上げるなら、
文句なしにフランクルの『夜と霧』
ユダヤ人の精神科医が体験した、
ナチスの収容所での体験
本を通して伝わってくる、
人生を肯定する思いが素晴らしいです

20そこそこでは収容所の恐ろしさばかりに目が向いて、
大切なことは分からなかった
30代では人生で待つものがあること
40代では人生が人に期待していることや、
何があっても意味は自分で選べるということ

その時々の経験で、
見えてくるものが違う
何度読んでも打たれるものがある
本当によい本だなって思います

 

 

その時の経験を点とすると、
点が結び付いた線は知恵でしょう
生活からくる線
技術の体得からくる線
それぞれ面白さがあるけど

知識がつながって線になる面白さが、
読書や勉強の楽しさでしょう
積み重なると領域を越えたつながりや、
考え方の関連も見えてくる

今はフランクルの周りについて書かれた本を読んでいるけど
子供の頃に読んだ物語のテーマが、
意外なところでつながったりして
考えてみれば物語の作者も何かを伝えられ、
物語で伝えることを選んだというだけ
不思議ではないのですよね

 

 

本がここまで生き残ってきたのは、
伝える役割を担っているからでしょう

経験を単なる知識に留めず、
知恵へとつなげていく
得た知恵を自分に落とし込んで、
それを他者へ伝えていく

受け取る側にも伝える側にも、
人には合ったやり方があります
個性の強い人の、
それぞれ幅広い表現手段
社会が上手く伸びていくために、
多様性があるのでしょう

わたしはまだ伝えられるばかりで、
上手く伝えていないと感じます
受け渡されたものを、
待っている誰かに受け渡すために
伝え方をもっと考えよう

そう思うのです

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