本物に触れると受け取れることが増えてゆく

高いレベルで調和を実現しているものは、
いろんなことを語りかけてきます
受け取れることは、
こちらのこころの容量に合わせて変わる

本物に触れるとこころの容量が広がるから
よいものを見ていきたい
いろんなものを、
より楽しむために
そう思います

 

日曜日のこと
装丁家の伊藤篤さんの作品展示を見に、
銀座まで行ってきました

一点ものの本を作る工芸装丁は、
西洋ではルリユールとして知られています
革や布で装丁された美しい本
そんなイメージが分かりやすいでしょうか

聖書の存在もあって、
本の持つ意味が日本とは少し違うのでしょう
こういう技術がしっかりと継承されている
日本国内ではあまり知られていませんが、
素晴らしいものです

会場には布を使った作品が多く展示されていましたが、
やっぱり凝ったものに目が行きます


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木枠にオーガンジーを複数枚張った表紙
中にはオーガンジーの間に人物や風景の絵がはさみこまれたものもあり、
それが光を透かして見えてきます
透かし見えるってぜいたくな表現ですよね


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金箔やパラジウム箔の輝きも、
異なる素材の表情の違いを見せてくれます

光の当たり方でも表情が変わるから、
いろんな角度から眺めたくなります

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会場は土屋ホーム銀座ショールーム
いろんな表現と合わせた展示をすることで、
住空間の提案を行っているみたい
わたしが行ったときは、
何かのワークショップも開かれていました

 

高いレベルで調和を実現した物に触れると、
こころの容量が広がるのを感じます
それは芸術や工芸作品かもしれないし、
工業生産品かもしれない
商業表現のこともあるし、
子供の無心の表現のこともある

どんな表現も調和があって、
一度高いレベルに触れると、
そこまでの表現は感じられるようになる
本物に触れることの大切さって、
こういうことだと思います

ルリユールに興味はあったけど、
触れる機会はありませんでした
今回の展示はまさしく本物、
よいものを見た

そう感じた日曜日でした


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製本家 伊藤篤『世界にひとつしかない手製本の世界』
2月25日日曜日まで
木曜日から月曜日までの10時〜17時開場
火曜日と水曜日は定休日
東京都中央区銀座3丁目8-10 銀座朝日ビル3F土屋ホーム銀座ショールーム
0120-406-211
https://www.google.co.jp/amp/s/ja.eventbu.com/city/event/9136670.amp

 

伊藤篤さんのSTUDIO LIVRE
https://www.studiolivre.org

土屋ホーム銀座ショールーム
https://www.hometopia.jp/staffblog/category/ginza/