可能性を広げるのも狭めるのも

「円の中心の角度は何分割できる?」
子供のわたしは「360」と答えて、
めでたくペケ

もちろん答えは「無限」ですよね
可能性について話していると、
この問いを思い出します

 

最近後輩の男の子に、
「自分だけに出来ることを仕事につなげると面白くなる」という話をしました

20年選手のわたしと同じ土俵では、
どうしても比べられてしまうけど
彼だけに出来ることを武器にすれば、
唯一無二の存在になる
それが積み重なることで自信がついて、
信頼も形作られていくと思うから

事実彼は他人にはない経歴を持っていて、
今の仕事を面白くできそうなのに
第一声は「関係なさそうなんですよねー」

 

今の仕事は額縁屋の工房で、
出てきたのは木部の補修

補修って色だけじゃなくて、
質感みたいな視覚以外の要素も求められます
簡単に出来ることではなくて、
相応のセンスが必要になる
関係ないどころか、
大きな贈り物だと思うんだけどな

本人が違うと決めてかかったら、
角度のお話と同じこと
自分で視野を狭めてしまいます

「出来ない理由を探すな」というお話と、
基本的には同じでしょう
枠を作った方が理解は楽かもしれないけど
そこから出るのは難しくなる
せっかく無限の可能性があるのに、
自分で制限してしまう
もったいないと思うのです

 

転がっていく雪玉のように、
持っている属性は強化されていくものです
それが可能性を拾い上げるやり方でも、
可能性を狭めるやり方でも

どちらを選ぶのも自分
わたしは可能性を生かす方が好きだけど
みんなは何を選ぶんだろ
そんなことを思うのです


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