知ることは役に立たない?

一般的に役立つと言われることが、
場合によっては害になることもあります

それは自分にとってどんな意味を持つのか?
盲信的によいと決めず考えること
大切だと思います

 

「知ることは役に立たない」
学を修めた人の言葉として、
人づてにこんな話を聞いたことがあります

わたしは頭の良さに劣等感があって、
知を求めるところがあるから
この言葉は気になって、
折に触れて意味を考えています

 

最初に思ったのは、
知識に色がないということ
無関係に見える事柄から共通点をみつけたり
普段の状態から違いを拾い上げたり
そんな気付きの力が知恵の領域
知識そのものは道具のようなもので、
使いこなす知恵がなければ意味がありません

知ることで身動きできなくなるもの、
知ることの弊害でしょうか
物事は白と黒で分けられるものじゃなくて、
みんなに正しさがあります
それを知れば知るほど、
何かを決めることは難しくなる

最近思うのは、
「知ることで見えなくなる」こと
自分が何も知らないことを忘れると、
聴く姿勢から真剣さが失われます
知識のあることが知ることを妨げるなら、
知識はない方がマシなものになる

 

言葉も知識も、
使う人や状況によって意味が変わります
一人歩きしている言葉や知識は、
発信者の意図から離れることもある

大切なのは個々の解釈に惑わされず、
自分にとっての意味を見つけることでしょう
全てに当てはまるとは限らない意味
盲信的に「よい」ではなく、
それが自分にとってどうなのか?
考えた軌跡がその人の価値観になります

わたしは知ることが好きだから
知ることを無意味にしないためにも、
自分にとっての意味を考え続けていこう
そう思うのです


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