その日は今日かもしれない

今を逃したら次の機会はない
そう思えば人は動けます

でも実は、
どんな一瞬も返ることのない唯一の時
その機会は今だけのものだから
大切なことはためらわず伝えたい
そう思います

 

今日は3/11
東北の地震が起きてから7年
もう7年なのか
まだ7年なのか

あの日、
わたしは地下の休憩室でお昼休み中
地下って意外と揺れないんですよね
大きな地震なのは分かったけど、
震度4くらいだと思ってました(実際は震度5強)

外ではみんな不安そうに通りに出て、
余震のたびに声を上げているのを見ました
ビルや地下鉄への階段外壁に亀裂が走り、
そんなに揺れたの?
そう感じたのを思い出します

その日はお店を閉店まで営業して、
帰宅難民の列に加わって延々行進
その晩は荻窪の友人の家で過ごしました

夜中は余震で落ち着かなかったけど、
屋根のあるところで眠れて良かった
帰れなかった人のために、
学校の体育館も開放されてましたね

翌朝はお店を開くというので出勤
変な話だと思うけど
いつも通りに過ごすことで、
異常さを認めたくなかったのかもしれません

 

津波のニュース
増え続ける死者
原子力発電所の事故
計画停電

あれから7年
東京では地震の爪痕はほとんど見えません
暗かった駅の地下も、
そんなことなかったみたいに明るくなって

あまり制限制限と言い続けても、
こころが暗くなってしまいます
今の状況も、
その方がよいからなのでしょう
物事なるようになるものだと思います

 

時は流れて、
周りの人も入れ替わっていくけど
あの時感じたこと、
忘れたくはないと思います
普段からよく死について考えるわたしでも、
やっぱり死が身近なことを体で感じた
それは何も変わってないんですよね

生命はいつか必ず終わります
だから一瞬一瞬は唯一の時で、
今の選択が重要なものになる

その日は今日かもしれない
明日はないのかもしれない
後悔はしたくないから

ありがとう
ごめんなさい
おはよう
おやすみなさい
嬉しいことには嬉しい
好きな人には好き

どんな些細なことも、
ためらわずに伝えていこう
そう思うのです


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