役立つ役立たないの優劣って?

役立たないことへの興味には、
その人らしさが表れます

その人がその人であるためには、
役立つことと役立たないことに差はない
同じように大切だから、
恥ずかしく思う必要なんてない
そう思います

 

昨日こんなツイートを見ました

わたしは小さな世界が好きで、
ハエトリグモなんかラブリーだと思います
水銀は表面張力すごいから、
かれらが溺れることはないんでしょう
水銀の上歩いてるダンゴムシ見てみたい笑
人間は小さくなったら歩くの難儀するかな?

 

この知識すごく面白いと思うけど、
これからの人生で役立つことはないでしょう
クモやダンゴムシなんて見るのもイヤ!
そんな人からすれば面白くもない、
覚える価値もない知識なのは間違いない

役立つことは、
嫌いなことでも覚える意味があるけど
役立たないことは、
嫌いなら触れる必要もありません
こんな風に役立たない知識は、
他人との違いを際立たせてくれる
その人がその人である証になります

世の中で起こることは無数にあって、
そのことに対する解釈も千差万別
そこから何を選び取るか?
組み合わせは無限にあります

簡単なお話だけど
個性ってこんなところから形作られます
実生活に役立つことばかりじゃなく、
全く役に立たないことの数々も
その人を彩ってくれるのです

 

役に立つことが尊ばれる社会では、
役に立たないことは一段低く見られがちです
「そんなことに現を抜かして」
ゲームとかアニメ特撮とか模型とか、
よく言われました

確かに役立つ知識やスキルは便利なものです
承認欲求は満たされるし、
糧を得ることにもつながります
親が子供を育てる上で、
生きる力を付けることは目的の1つだから
役立つことが優先されるのは頷けます

でも今のわたしが社会で潰れず、
張りを持って生きる支えになっているのは、
役立つ知識ばかりでないのも事実です

役立たない知識と言われるものも、
時と共に変化します
サブカルチャー系の知識は、
今では大きな市場を形成しています
娯楽を享受する側が作り手に回った結果
両親からすれば、
想像もつかなかったことでしょう

 

そもそも人の価値は、
役に立つことにあるわけじゃありません
赤ちゃんがそのままで愛されるように、
人はそのままで最上

学校や会社で比べられ続けて、
自分はバカだと自嘲して笑う人がいるけど
そんな人は別に豊かなものを持っています

くだらないこと上等
わたしはそう思うようになって、
生きるのが楽しくなりました
他人と自分も比べなくていい
わたしが生きてるのはわたしだから

自信を持って、
役立たない知識も身に付ければいい
知識に優劣はないから
そう思うのです


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