マルチタスクは無理だから

このところ、
本を読むことに時間を多く割いてます
『広島第二県女二年西組』
体調不良で学校をお休みして、
原子爆弾で死なずにすんだお方が書いた本
被爆して亡くなった同級生の足取りを、
可能な限り辿っています

ずいぶん前から知ってはいたけど、
通して読むことが出来なかった
やっぱりしんどかったのです
文庫になってたのを知って、
久しぶりに手にとって
今回は読めそうな気がしたので、
集中して読み進めています

 

わたし器用な人じゃありません
特に思うのは
複数のことに対処するとき
同時にこなそうとするとどれも中途半端
痛い目に遭います

本に向かうとき
面白そうな本はいっぱいありますよね
複数を同時に読み進めてみたこともあるけど
どれも読了できず
理解も中途半端で終わってしまう

SNSをやること
目標なんかも同じです
複数を同時にやろうとすると、
二兎追う者は~となっちゃう

まあ集中力があるって考えれば悪くないから
いろいろソツなくこなそうとするのは、
40過ぎてやめました

 

別に何が間違ってるわけでもないでしょう
わたしはシングルタスクな人だけど、
マルチにこなせる人もいる
向き不向き
好きか嫌いか
違う中から選んでいるだけのこと

選択肢はいつもあっていいと思います
自分で選び続けることに意味がある
そう思うからです

わたしは?
一冊の理解だけでも簡単じゃないのに、
複数読み込むとか、
他の作業と並行するとかとてもムリ
やっぱりちゃんと知っておきたい
部分だけで理解する自信はないし、
出来ると思うならそれは傲慢だと感じるから

 

徴兵で男手の少なかった昭和20年
作業に駆り出されたのは女性や子供たち
広島第二県女の生徒たちも例外ではなく、
二年西組の14歳ほどの女の子39人、
爆心から1.1kmの雑魚場町で建物疎開被爆
20日までに38人が死亡
最後の1人は昭和44年に亡くなりました

46歳のわたしからすると、
第二次大戦は体験の外、
過去の話だけど
わたしたちは過去から学ぶことができます
残された親の嘆き
生き残った者の罪悪感や後悔
そんなものは繰り返さないようにできます

過去に生きた人たちも、
今を生きるわたしたちも、
未来を生きる子供たちも、
感じることはそう違わないはずです

大好きな人に、
悲しい思いをさせたい人はいませんよね
わたしはこれからを生きる子供たちに、
こんな苦しみを残したくありません

過去を受け止めるて、
苦しみを繰り返さないためにも
一冊にちゃんと向き合うこと、
大切かなって思っていますf:id:ichapy:20180810072940j:image