趣味の話:ミジンコのための水作り

小さい生き物が好きです
身近な小宇宙
何を考えてるか分からないけど
ちゃんと動いて生きている

虫や甲殻類
爬虫類や両生類
いくら見ても見飽きることはなくて
子供の頃から好きでした

東京に出てきてからは、
クワガタムシを飼っていたことがありますが
命を育むのは簡単ではありません
お星様になればやっぱり落ち込む
そんなわけで、
しばらく生き物は飼っていませんでした

 

先週のこと
前から気になっていた本を手に入れました
サックス奏者坂田明さんの『ミジンコ大全』

この方音楽で知ってはいましたが、
ミジンコやクラゲの研究でも有名らしいです
いつか読もうと思っていて、
やっと買う機会に恵まれました

まだ前半しか読み終えてませんが、
まさしくミジンコ愛溢れる一冊
坂田さんのお人柄でしょうか、
単純に読んでて面白いのもあります

ミジンコって. . . なに?
たいていの人はそう思うでしょう
ヤツらは甲殻類の仲間
エビカニが近いってことですね
いろんな種類がいて、
大きなものでは5mmくらいになる

生命のサイクルは短くて、
適した環境が整うと爆発的に増える
メスだけでどんどん増えるのだそうです

環境が悪化するとオスが生まれて、
有性生殖で卵ができる
これは耐久卵と呼ばれるもので、
環境変化に非常に強い
田んぼが干上がっても、
翌春にはミジンコうじゃうじゃになるのは、
この耐久卵のおかげみたいです

 

こんなミジンコたち
世のお魚飼育好きな人たちからは、
活き餌として重宝されてるとか
調べるといろんなノウハウがあって面白そう
飼ってみたくなりました

飼育に必要なものは少ないです
器と水
最低限これだけでおっけー

環境変化には弱いから、
ちょっと気を使う必要はあるようです
酸欠で全滅
残留塩素で全滅
温度上がりすぎて全滅
なんだか分からないけど全滅
そんなことも普通にあるそうで

ヤツらが食べるのはミジンコより小さいもの
ゾウリムシやクロレラ
酵母みたいなもの
それをどう賄うかも考える必要があります

まずは水作りから
水道水そのままは間違いなく全滅ですから、
ミネラルウォーターか汲み置きか
いろいろ考えてましたが、
除湿機の水が使えそうなことに気付きました

それだけだと栄養になるものが何もないから
みんな工夫するわけです
藁を入れる
納豆入れる
ビール入れる
ドライイースト入れる
米のとぎ汁入れる
青汁入れる
生茶入れる
野菜絞った汁入れる
発酵鶏糞入れる
いろんなお話が出てきます

藁や納豆は枯草菌ってことでしょう
ビールとドライイースト酵母ですね
他は植物性のもの
発酵鶏糞は富栄養化でしょうか

いずれにせよ貧栄養では育たず、
富栄養過ぎれば水質悪化が早くなる
水質悪化はこれまた全滅
何を選ぶか?
どの程度の量を入れるか?
悩みどころですね

 

相手がミジンコと言えど、
命が軽いことはないでしょう
ただ生きるスケールが違うから、
少し気は楽です

好きなものや嫌いなものは何?
どんな環境が快適か?
どうしたら元気になるのかな?
なんだか恋愛みたいですが笑

いろいろ考えて、
やってみようと思うのです

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