光を届ける先は

朝家を出るとき、
ミジンコたちの瓶の照明を点けます
瓶の中に住むのはミジンコの他、
ヌマエビとタニシ
水草アナカリスとマツモ

それぞれが光に反応して、
それぞれのこたえを返します
特に目に付くのは、
動きの活発なミジンコとヌマエビ
ミジンコは光に集まり、
夜行性のヌマエビは光を嫌って逃げ出します

見ていて思い出すことがありました

 


わたし30になる前、
結婚を考えていた人がいました

その人のこと好きでした
でも愛してはいなかった
寂しさを埋めるために好きだっただけ

このことに気付いた相手は、
ある日突然わたしの前から消えました
当然の結果なんですが、
その時は辛かったです

何を見ても自分と比べて
普通の人の普通の様子に痛みを感じてしまう
今は遠い思い出ですが

そんなのおかしいと思っても、
どうにもなりませんでした

 


闇を見ている目で突然光を見ると、
目が眩むことがあります
ヌマエビたちがあたふたするのと同じ
これはこころの目にも言えると思います

わたしの痛みは消えて、
今ではこうして話せるようになったけど
その時々で出来ること、
受け取れること、
話せることは違いました

個別事例の研究があるように、
1人の人の体験には意味があります
今まさに倒れた人
立ち上がろうともがく人
立ち上がれたけど歩き出せない人
こわごわとでも歩き出せた人
痛みを乗り越えた人

それぞれの状態、
それぞれの人に出来ること
その人ではないと話せないことがあり、
その人の言葉じゃないと届かない人がいる
人の違いが持つ大きな意味でしょう

 

 

それぞれの人が、
少しだけ上を見て発信するといい
そんな言葉を見ました

イトーちゃんのあたまのなか
『2018-11-21 [SNS]発信はナナメ15度上を見るのがちょうど良い』
https://somasoma0416.hatenablog.com/entry/2018/11/21/224220

いろんな立場の人の、
少しだけ上を向いた思い
いろんな表現、
いろんな言葉になると思うけど
こういうのっていいなと感じます

人にはそれぞれの答えがあり、
それはみんな違った役割を担っています
わたしはわたしの視点の高さ
その時のわたしの発信しか出来ません
それが大多数の人に、
どう見えるかは分からないけど

わたしの今のちょっとだけ上
それがいいのかな
それが届く人もきっといるから
ヌマエビたちの動きを思い出しながら

そんなこと思うのです

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