好きなことを表現出来るのは嬉しいことだ

好きなことを素直に表現できるのは嬉しい
いけないと思うのはつらい
当たり前のようで当たり前じゃなくて、
そこを通らないと先に進めないことだから

誰かが苦しんでるのに気付いたら、
好きは好きでいいんだよって伝えたい
そう思います

 


わたしの勤めてる会社
男性社員はスラックスとワイシャツ、
首もとにはネクタイが決まりです
在職トランスのわたしも、
服装の扱いは男性社員と同じでした
ガッツリ女性に寄せてる訳でもないから
その方が違和感も少なかったと思います

工房ではネクタイの巻き込みとか、
注意しないといけないこともあるけど
お客さまの前に出る時失礼のないように
そんな考えがベースにあるから、
工房の作業員としても同じ服装でした

会社勤めって、
1日に占める時間はかなり大きなものです
わたしは朝5時に家を出て21時頃帰る生活
ただでさえ人と接する機会が少ないのに、
お昼休み外に出ないのが普通になって
どんどん人から見られる機会が少なくなって

人から見られること、
自己イメージには大きな影響を与えますね
見られていないと思うと、
自分の外見に頓着しなくなるものです
男性の服装表現に興味がないのもあって
気が付くと、
適当な格好で過ごすことが増えてました

 


トランスジェンダーとして生活を始める前、
わたしはクロスドレッサーでした
クロスドレッサーは異性装者のこと
医学的にはトランスヴェスタイト
服装で性別越境する人です

40過ぎて、
実際に身体を変える方向に進みましたが
服装はわたしにとって大切な表現手段
それは変わりませんでした
好きだった服に袖を通すと、
今でも気持ちが動くのを感じます

自分のそんな気持ち
最近はなんだか忘れてた
会社を辞めるって決めて、
意識して私服を着る機会を多くしてみて
久しぶりに思い出しました

 


自分の「好き」を表現できるって、
嬉しいことです
反対に自分の「好き」を表現出来ないのは、
苦しいことです
服装はわたしに、
そんな大切なことを教えてくれました

簡単なようでいて簡単じゃない
当たり前なようでいて当たり前じゃない
考えてみれば、
どんな表現も同じこと

そこで苦しんだ経験は、
わたしに伝える力をくれるように思います
好きは好きでいいんだよ
いけないことと思わなくていいんだよって

進むことって、
そんな素直な表現の先にあると思うから
そう思うのです

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