自己肯定感を上げるには?~⑮誰かを黒にしなくてもいい人になろう

自己肯定感を高めるために、
どんなことをするのがいいか?

前回は少し前になりますが、
小さな一歩を踏み出す大切さについて、
お話しました

小さな一歩から変化は始まって、
積み重なって大きな変化になります

自分を肯定する気持ちも同じで、
自分の起こした自信や変化の積み重ねから
「自分はできるんだ」
という気持ちが強まっていきますから
小さな一歩から何かやってみるといいかもね
そんな内容でした

さて今回は、
「何かが間違いというわけじゃない」
というお話です

 


伝わらなかったこと

伝えたいことがぜんぜん伝わらなかった
そんなことがありました

人はそのままでいい
何かになりたいと願うのは自由だけど
人は何かに変わらなくても構わない
がんばるのも同じこと
がんばらなくてもあなたには価値があるよ?

わたしの根幹はここにあります
伝えたいのも基本そこなんですが、
言葉がぜんぜん足りなくて

決め付けられたように感じたみたいで、
「あなたはこうだよね」
というお話が返ってきたのでした

 


伝えるのは果たしていいことなのか?

たぶんそれだけ悲しかったのでしょう
がんばっている人にとって、
がんはっている自分はまさしく矜持
プライドの一部だったりします
否定されたと感じたのだとすれば、
反発したくもなるでしょう

これはしばらく前のわたしの課題でした
人の強みとなっている部分は、
いちばんの弱みともつながっています
それが危うく見えるとき、
伝える方がよいのか否か
かなり悩んだ時期があったのです

例えばわたしは、
「人の話を聴いて優しい」
「よく気を遣える人だね」と言われます

これはわたしの強みですが、
一方で大きな弱点でもあります
「奉仕する自分じゃなければ価値がない」
という価値観につながりかねないからです

知っていれば回避もできますが、
知らないと強い部分は自然と突き進みます
危ういバランスになることもある
これを伝えるのは果たしていいことなのか?
そういうことですね

 


何も間違いじゃないのだ

少し前置きが長くなりましたが

人にはそれぞれの正しさがあって、
何かが間違っているわけじゃありません
それなのに一方的に押し付けられるのは、
誰にとっても大きなお世話です

というわけで先の問いに対する答えは今、
「その人がいいと思っているならいい」
「必要としていないなら黙っておけ」
にたどり着きました

自分の価値観で相手を決めつけて、
一方的な正しさを伝えるのは、
それは自分が言いたいだけ
自己満足でしかありません
「あなたのため」じゃなくて、
どこまでも自分のための行動です

わたしはその人の言うとおり、
決めつけていた部分があったのだと思います

 


誰かを黒にしなくてもいい人になろう

「自己肯定感を上げるために」
という流れを読んできている方は、
そろそろ感じていると思いますが
物事を分けずに考えるのは大切なことです

わたしはトランスジェンダーとしての、
自分のあり方から気付いていったことですが
今のわたしの考えは、
大部分ここに立脚しています

正しいか正しくないかなんてのは、
その最たるところでしょう
自分が間違いだと思うのはつらいことです
それで自分を正しいと考えるわけですが

ここで白黒つけないと気の済まない人は、
相手を間違いにしちゃいます
間違いにされた方は自分を守ろうとして、
「自分は間違いじゃない」と反応を返します
白黒タイプの人はこれを攻撃と受け取ります
自分が黒になっちゃうからです

もうこうなると処置なしですねぇ
人との関係がこじれる原因は、
かなりここが多いんじゃないでしょうか?

何も間違いじゃないという視点に立てると、
誰も追い込まないで済むから、
自分も相手もおっけー
楽なんですよね

これは相手と自分の肯定そのものです
誰かを黒にしないと成立しない
そんな自分になりたい?
わたしはそんなの嫌なので、
今の考えに落ち着いています

 


まとめ:楽にいきたいよね

信じるものがあると人は強くなれます
まっすぐ目的に進んでいくことも出来る
ただそうできなかったとしても、
自分に価値がないことにはなりません

これはわたしの価値観ですが
そう思わない人もいる
そのことで苦しんでいる部分があるなら、
わたしはそれを伝えます

ただそれで本人が上手く回ってるなら?
何も言いません
その人なにとってはそれが正しいやり方で、
何の問題もないからです

誰も黒にしなくていい
みんなそれぞれの正しさを生きていて、
そのままでいい

そんな考えで生きると楽よ?
そんなこと思うのです

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