趣味のはなし~ハエトリグモがかわいい

まだ小さな子供の頃
クモが怖かったのを覚えています

理由らしい理由は思い当たりません
噛まれて痛いクモってのも日本にはいますが
そんな目にあった覚えもないし
たぶん長い脚がわしゃわしゃするのが、
怖かったんだろうなと想像します

今はけっこうクモは好きです
益虫ですし、
よく見るとけっこうかわいいとこもある
むしろなんでそんなに怖かったのか、
子供のわたしに聴いてみたいくらいで

 


らぶりーなハエトリグモ

今日は『ハエトリグモ』を見かけました
クモは巣を作って待ち伏せするタイプと、
歩き回って狩りをするタイプがいますが
ハエトリグモは後者です

英語で『Jumping Spider』と言われるように
彼らは跳躍が得意です

身体は小さい(7mmくらい)し、
脚もそんなに長くないので、
歩くのは速くないんですね
それでジャンプ!
ちょこちょこ歩いてぴょーーーんと跳ぶ
そんな姿をよく見かけます

視力もいいみたいで、
獲物にも跳びかかって捕まえます
家の中では、
小型のハエとかGの子供を捕まえてます
彼らもやっぱり益虫なんです

 


『ホンチ』とか『座敷鷹』とか

人はいろんなものを戦わせます
牛や犬
ニワトリやベタ(お魚)
コオロギやジョロウグモも知られていますが
ハエトリグモも例外じゃありません

戦後の横浜で『ホンチ』って言われる、
ハエトリグモを戦わせる遊びがあったとか
いまでも『横浜ホンチ保存会』なる団体が、
ちゃんと活動してるみたいですね
http://honchiyokohama.blog.fc2.com/

江戸時代にはハエトリグモは、
『座敷鷹』なんて呼ばれていたそうで
飛行を制限したハエを獲物にして、
複数のクモで狩らせたんだとか

ハエの後翅は退化して、
平均棍と呼ばれるものに変化しています
これを取っちゃうとバランスを保てず、
ハエは上手く飛べなくなりますから
飛行の制限ってこれなんだろうなぁ

獲物にされたハエは哀れではありますが
ちっこいハエトリグモを鷹に見立てるとか、
想像力豊かだなと思います
あとよっぽどヒマだったんだろうなと

 


小さな隣人

戦わせたりしたいとは思いませんが
ちょこちょことした姿が好きで、
飼ってみたいなぁと考えたこともありました
調べてみると、
意外と飼育も難しくないみたいで

ただクモは生き餌を与えないといけない
今はペットショップで生き餌も買えますが、
そこまでしなくてもいいかなと思います
普通に家の中歩いてたりしますし

飼うことで分かる生態ってのもありますが
今は小さな隣人はそのままでいいかなと、
そう思っています

 


まとめ:いつまで会えるかな

今日はお昼で20℃くらい
日当たりのいい場所だと暑いくらいでしたが
それでも秋は深まっているのを感じます

柿やアケビがなっているのも見るし
夜鳴く虫たちも少なくなりました
徐々に外で見られる命が少なくなって、
冬がやってきます

命のサイクルの短い彼らと、
わたしたち人間と
生き方は違うけど、
同じ生き物なんですよね

彼らは生きることに手を抜かないでしょう
今年はいつまで会えるのかな?
ちょこちょこ歩くクモを見て、
そんなこと思うのでした

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