趣味の話:みちのく潮風トレイル①~相馬市松川浦→坂元駅
ちょうど去年の今頃から、
『みちのく潮風トレイル』を歩きました。
福島県相馬市から青森県八戸市までのびる、
1050kmの道です。
ロングトレイルというもの
わたし登山はしません。
自然の中を歩くのは好きですが、
頂上を目指すことに興味がない。
ロングトレイルは、
水平に長く歩くアクティビティです。
アメリカ発祥の活動で、
正確にはロングディスタンス・ハイキング。
日本にもけっこう道がありまして、
みちのく潮風トレイルもその1つです。
震災後東北には行ってなかったわたし。
思い立って歩くことにしました。
長くお仕事休めないので、
お休みをつないでのセクションハイク。
南の相馬から北へ向かうことにしました。
装備など
ロングトレイルのキャンプは手段です。
長く歩くのですから、
装備は軽いにこしたことはない。
もうかなり忘れちゃいましたが、
ザック: Granite Gear Virga2
テント: Finetrack ツェルト2ロング
シュラフ: Mont-bell ダウンハガー#2 WR
マット: ハイカーズデポU.L.Pad15s
バーナー: BRS3000Tと110缶
の組み合わせを持って行きました。
東京→仙台はコロナの影響か¥3000ほど。
ビジネスホテルに泊まったので、
野営の装備は必要ありませんが。
10kgほどの荷物を担いで歩くのも、
体力を知るためにやってみました。
なお文中の距離は、
『みちのく潮風トレイルデータブック』
に基づいて記載します。
1日目:松川浦環境公園→杉目大槻神社
(0-22.76km)
3/13の土曜日夜東京を出発。
高速バス: バスタ新宿→長町駅
翌朝スタート地点まで移動します。
JR: 長町駅→相馬駅
バス: 相馬駅→下り松(松川浦・原釜循環)
バスの運転手さんが親切で、
公園への行き方を教えてくれました。
ここからスタート。
曇り空で風が冷たい。
東北は今も震災復興の真っ最中。
工事中だったりして、
地図の通りに進めない道もあります。
加えて相馬はこの頃、
大震災の最後の余震と言われる地震で、
かなりダメージを受けていました。
地震で崩れた灯籠。
駒ヶ嶺駅の北側は風の通り道。
この日は風速20m/sくらいあって、
田んぼの水も小石も眼鏡もすっ飛びます。
まっすぐ歩くのも難しい風で、
常磐線も減便してました。
宿は相馬駅近く。
杉目大槻神社からは歩いて新地駅に移動。
8:30から14:45まで歩いて23km弱。
自分のペースが1時間4km弱と分かりました。
2日目:杉目大槻神社→坂元駅
(22.76-43.91km)
この日はルート復帰の前に寄り道。
津神社と相馬市伝承鎮魂祈念館を観て、
そこから歩いて杉目大槻神社へ。
杉目大槻神社の向こうには鹿狼山。
自分に山とか平気なん?
とか思いましたが、
特に問題もなくクリア。
福島と宮城の県境を過ぎてしばらく行くと、
震災遺構の中浜小学校が見えてきます。
山元町は震度6強で津波は12m。
2階まで完全に水没しましたが、
屋上に避難した90名が生きのびました。
ここから少し歩いて坂元駅へ。
日も暮れるのでここで切り上げ。
6時間くらいで21km、
朝から通しだと33km。
この頃には脚が張って熱をもってました(^^;)
歩き出してみて
1000kmとかいつになったら終わるんかなー
まあ1日で30km歩けたならいいかな。
そんな感じだったのを思い出します。
脚の筋肉痛とザックの重みで痛む肩。
でも歩くの楽しいな。
そう思ってマップの続きを眺めました。
(つづく)