虚しい王さまは要らない

自分だけの世界で、
有罪確定で始まるお話
被告人不在だから裁き放題
 
でもそこには、
何も残りません
独りだけの国に王さまは要らない
裁いた後には、
自分の存在理由もなくなってしまうのです
 
 
 
怒りに支配された末の欠席裁判
すごいなーと思います
「自分が正しい」から始まってるから、
相手も理由も必要ない
目の前に書いてあることも、
見えなくなってしまう
 
結果ありきで作られた理由
怒りに支配された言葉
たったひとつの正しさ
どれもこころに届くことはありません
 
こころに届くのはいつも、
感情とつながった言葉
怒りの影で
こころがどんな声をあげているか
それなのに、
怒りは全てを曇らせてしまう
 
 
 
誰かを裁くのは簡単だけど、
正しさは無数にあります
何かを正しいとした時に、
その正しさも崩れてしまうもの
裁くことで、
何が残るというのですか?
 
たった独りの虚しい王国
目指したのはそこなのかなって、
見ていて思うのです