おそうじがかりしてます

人の役割は回るもの
簡単なものから複雑なものに移り、
そしてまた簡単なものへ戻る

いつか役割を手放す時まで、
その時の自分のお仕事をがんばること
大切だと思います

 

最近工房のお掃除をさせてもらってます
ずっと後輩くんの受け持ちだったけど、
変わってもらいました

入社して2年くらい、
掃除はわたしのお仕事でした
あんまりお掃除上手じゃないけど、
先輩を少しでもサポートしたくて
未熟なわたしをカバーして、
お仕事してくれてる部分がありましたからね

お掃除してると、
いろんなことが見えてきます
道具の定位置
普段と違うこと
忘れられていたり、
危険な状態になってること
時には先輩のコンディションも

こうしてお掃除で工房全体を見ていたから
備品発注を任せてもらったり、
管理の側にまわったときも、
ずいぶん楽だったのを覚えています

表面だけ見てると、
仕事の面白さは見えてこない
何かを見いだす気があるかどうかで、
見え方はがらりと変わる
お掃除を通して、
そんなことを学んだと思います

 

わたしにはそんな背景があるから、
原則後輩くんにお掃除してもらってます
1日の最後、
簡単でいいからお掃除する
毎日やってれば大した労力にならないし、
本人次第で得るものもある
それが分かってますからね

わたしはほうき派
四角くお掃除は、
やっぱりほうきに限ります
今の後輩くんは、
どちらかと言えば掃除機派かな
チャチャっと済ませるのがいいみたい

お仕事の目的は、
苦労することじゃありません
目的をしっかり把握しているなら、
手段はたいして重要じゃない
要はきれいにして、
お仕事がスムーズに進めばいいから
何だって構わないのです

後輩くんの見方は、
わたしとは確実に違います
わたしのような見方はしないでしょうけど、
それで困ってるわけでもありません

わたしと同じように、
気付いたこともあるでしょう
わたしとは違う視点だから、
わたしが気付きもしないことかもしれない
それが人の違いの良さだと思います

 

そんな形でやってきたけど
最近はお仕事の受け渡しを進めていて
複雑な案件を優先してやってもらってます
わたしがサポート可能なうちに、
経験を積んでもらう必要がありますから

20年ぶりくらいに、
またわたしがお掃除がかり
やっぱり上手じゃないし、
ほうきでじっくり派のままだけど

わたしの代わりにお仕事してくれる
そんな後輩くんをサポートしたいから
今はお掃除がんばるのです
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