人に問題はないのだから
個人に問題はない
働きかけるべきは、
問題を起こさせる枠組みそのもの
生け贄の山羊を作るのは無益です
個人に原因を求めるのを止めれば、
みなが生きやすくなる
わたしはそう思います
トラブルが起きたとき
誰かのせいにするのは簡単です
自分であれ他人であれ、
責任という名の鎖で縛って、
逃げられないようにすれば済みますから
結果からさかのぼって原因を探ると、
誰かの失敗に行き着く
人は必ず失敗するものです
原因は人に帰せられる
こいつが悪い
よくある流れですね
この考え方
わたしは大嫌い
簡単に解決してるようで、
何も変わらないからです
よく言われることですが、
『人が問題ではない』のです
その問題が人にそうさせている
問題を個人の外に置くことで、
人は責める視点から解放されます
例えば. . .
人に働きかけて問題と見られる行動をさせる
周囲との関係にも働きかけて、
本人とみなを困らせてしまう
うつを黒い犬に例えた動画は有名ですね
性別を二元的に捉える社会の考え方が、
個人に性別違和を感じさせる
性役割を押し付ける
問題を起こしうるシステム上の欠陥が、
人に失敗をさせる
個人に原因を求め続ける限り、
問題はなくなりません
働きかけるべきは、
問題を起こす枠組みそのものです
どんな状況で現れて、
どんな行動をとらせるのか
本人と周りを困らせるのか
男女二元論的な考え方は、
どんな状況で性別違和者に困難を感じさせるのか
システムの不備は、
どんな状況でミスを誘発するのか
こういった視点で見ていくと、
問題を客観的に捉えることができて、
どんな時に気をつければいいのか、
コントロールが可能になります
個人的なことから、
大きなシステムまで、
幅は広いけど
個人に問題を押し付けるのは、
なんの解決にもならない
変えるべきは外側
わたしはそう思っています