生かすべきはそこにいる人の力

人に依存したものは、
人と共に失われます
 
解くべき問は、
『今の力を最大限生かすには?』
だと思うのです
 
 
 
今の会社
20年くらい働いてます
そんなに難しいお仕事でもなくて、
当たり前と思ってやってきました
 
1年ほど前に新しい人が入って、
わたしの下でがんばってます
決して要領がいいとは言えないけど、
出来ることも増えてきている
 
わたしのスタンスは、
「最善を尽くしなさい」です
自分にはプロとして譲らない線
他人には自分と同じ基準を求めるのは違うと思うから、
お仕事の前提としてのがんばりと、
出来る限りのことをしたか
わたしの目で60点くらい達成できていれば、
それでよしと考えてました
 
 
 
ここしばらく、
トラブルが続きました
どうもわたしの姿勢が原因らしい
考えた末、
そう気付きました
 
同僚たちは、
20年働いたわたしの仕事を基準に考えているのです
60点は許されなくて、
否定されてしまう
 
確かに、
ベストを尽くせばいいものでもないでしょう
提供するサービスの質が、
左右されてしまうのだから
わたしの『60点くらいならいい』は、
アベレージの低下を呼ぶことになる
それは分かるんだけど
 
 
 
わたしはここに、
何ともいえない気持ち悪さを感じます
「サービスの質を保つ」と言えば聞こえはいいけど
合格点があって、
そこに満たない人は切り捨てられる?
まるで強い者だけが生きられる社会の縮図
いつか自分も弱者になるというのに
 
個人の力に頼るのは、
組織の寿命を縮めるのではないか
そう思います
 
理由は何であれ、
人はいつか消えてゆくもの
その人の欠けただけ、
組織の力は弱まるかもしれないけど
全体でカバーする体制が取れていれば、
一時的な戦力低下は凌ぐことができる
 
人の力を見て、
足りなければカバーする
誰かを支えて、
誰かに支えられる
不足を数え上げるんじゃなくて、
そこにいる人が生きられる社会
 
そうなってかないといけないんじゃないか
そう思うのです