Xジェンダーの現状は

国際基督教大学で開かれた、
Xジェンダーに関する発表を聴いてきました
 
「Xジェンダーをメディアで取り上げる機会が増加しているのはなぜか?」
「Xジェンダーという名乗りやカテゴリーがどのような意味を持つのか』
そんな内容を、
事例を通して見ていくものです
 
 
 
もともとXというのは、
F(女性)でもM(男性)でもない、
『定義され得ない存在』だったようです
それが最近は中性/両性/無性/その他を含む、
『カテゴリー』になってきているとのこと
 
カテゴライズがすすむと、
流動性のあった部分が固定化され、
停滞に取って代わられるかもしれない
カテゴリーからこぼれ落ち、
自分を説明する言葉を探す、
そんなことが繰り返されるかもしれない
 
Xが固定化してしまうことは、
男性/女性に対する視点の固定化、
いわゆるジェンダーと同じ問題をはらんでいると思います
 
 
 
Xジェンダーという自己認識が、
ジェンダーロールによるのか、
というのも大きな部分でした
近年のXジェンダー増加はFtXが多いけど、
これはどちらなんだろう?
そんな問いかけです
 
男性/女性と扱われることへの違和感から、
「自分は男性/女性じゃない」
そう思って影響を遮る
これはジェンダーロールが中心のトランス
社会から求められる性役割が原因です
 
自分の中の姿に名前や居場所を与えること
大きなウェイトを占めるのは自分自身
ジェンダーロール中心のトランスより、
社会からの影響は少なくなります
 
FtXが多い現状が性役割観によるのなら、
社会が変わらなければ、
問題はそのままであることを意味します
「ポケットにチョコレートがあるおかげで、
ひと息つけるけど」
ジェンダーロールからのトランスを例えた、
こんな言葉が印象的でした
 
 
 
正直わたしには高度な内容で、
ついてくのが精いっぱい
知恵熱出そうでしたが(^_^;)
専門に研究なさっている方の発表なので、
とっても面白い内容でした
 
席はほぼ埋まっていて、
関心の高さが分かります
こういう研究が進んでいって、
みなが楽になるといいな

 

そう思いました
 
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