趣味の話:真空管ポータブルアンプ Little Bear b4 のこと

しばらく前からTU-HP01と並行して、
もう1つ真空管のアンプを使ってます
Little Bear の b4
¥8000くらいの中華製ポータブルアンプです

中国は真空管アンプをけっこう作っていて、
安価で手に入るものもあります
オーディオは価格なりなものですが、
総じてコストパフォーマンスは高め
このLittle Bear b4は評判もよいので、
好奇心に負けたのでした


f:id:ichapy:20180704213233j:image
音はデジタルプレイヤー直に比べて、
明らかに温かく柔らかい印象
低音域と高音域が抑え目で、
中音域に厚みが加わります

小編成の室内楽
落ち着いたボーカルとは好相性
高めの女性ボーカル、
キレのあるエレクトロニカなんかは、
ちょっと弱いかもしれません
悪く言えば若干クリアさに欠けますが、
真空管らしいよい音だと思います


f:id:ichapy:20180704213720j:image
b4 のオペアンプ(ICチップ)はソケット式で、
TU-HP01のように交換可能です
装着済みのNE5532は定番と言えるもので、
悪くないけど特別良くもなし
六角レンチで前面パネルを開ければ、
オペアンプにはアクセス可能です
f:id:ichapy:20180704213331j:image
左からNE5532、MUSES02、OPA1622、THS4631
さっそく試してみました

TU-HP01でよい音を奏でてくれたTHS4631
こちらでも音はいいんだけど. . .
ブツ. .ブツ. . .って感じで、
何も入力のない状態でノイズが出る
プレイヤーやヘッドホン変更も効果なし
ただしホワイトノイズはいちばん少ない

OPA1622はTHS4631で起きたノイズなし
音はNE5332よりはっきりして、
かつ温かみもなくならない感じ
THS4631よりホワイトノイズはあるけど、
気になるレベルではありません

MUSES02も不自然なノイズなし
音ははっきりするし、
TU-HP01で感じた冷たさもさほど気にならず
ホワイトノイズは3つの中でいちばん大きい

THS4631のノイズが『発振』でしょう
OPA1622の音も好きな感じなので、
今はOPA1622で運用しています

 

使って感じた注意点としては、
ヘッドホン接続のポップノイズがスゴいこと
かなり大きな音がしますから、
つないでからヘッドホン装着がいいでしょう

真空管は振動に弱くて、
衝撃でキィィィィーンと鳴ります
マイクロフォニックノイズと呼ばれるこの音
b4は比較的起こりやすく感じますが、
ほっとけばすぐに収まります
真空管特有のホワイトノイズもありますかね
この辺「そんなもんだ」と思っとけばヨロシ

通信しているものの近くに置くと、
「ジ. . ジジジ. . .」というノイズも入ります
これはWi-Fiや携帯などの電波によるもの
嫌なら航空機モードにしましょう

アンプの個性がはっきりしているので、
プレイヤーの個性との相性もあります
全体に温かな方向に加味するので、
もともと温かみのある音のプレイヤーは、
よりウォームな音になります
まあこの辺は好みの問題ですね

電池容量が小さいことは弱点の1つでしょう
新品の状態で4~4.5時間、
使い込むと持続力はさらに落ちます
充電しながら使うことも出来ません
アダプターもUSBではないため、
故障した場合は入手が面倒かもしれませんね

 

わたし真空管アンプの音が好きです
温かみがあって、
柔らかく包み込んでくれる音
ポータブルではどうしても限界あるけど
それでもやっぱりよいなーと思います

自分がいいと思えるものがいちばん
ちっこい真空管の光を見て、
心地よい音を聴きながら
そんなこと思うのです
f:id:ichapy:20180704214317j:image